いずれも肝臓トラブルで私のクリニックにいらっしゃった患者さん方に多かった例ですが、 分かりやすいよう朝、昼、晩の日常生活シチュエーションごとに見ていきたいと思います。
ケース1: 朝、毎日1本「乳酸菌飲料」を飲むようにしている 小さなプラ容器に入ったお馴染みの乳酸菌飲料には、 びっくりするくらいの糖分が含まれています。 乳酸菌が腸に対して多くの健康効果をもたらすのは間違いありません。 しかし、肝臓の健康のことを考えるなら、「毎朝1本」を習慣にするのは 大いに問題アリだと言わざるを得ません。
ケース2: 朝食はバナナを食べて、甘いヨーグルトドリンクを飲んでいる ヨーグルトには健康なイメージがありますが、 市販の「飲むヨーグルト」や「甘いカップヨーグルト」の多くには 相当量の果糖ブドウ糖液糖が加えられています。 毎朝バナナと一緒に摂ったりしたら、 果糖過剰で肝臓にかなりの負担をかけることになるでしょう。
ケース3: 朝、仕事前に「甘い缶コーヒー」を飲むのを習慣にしている 仕事前、頭をしゃきっとさせるために甘い缶コーヒーを飲むのも、 肝臓にとってはNGの習慣です。 多くの糖質が加えられているのはもちろんですが、 コーヒーのカフェインがプラスされると、肝臓における糖質の脂肪化が いっそう促進されやすくなることが分かっています。
ケース4: 暑い日は熱中症予防にスポーツドリンクを飲むようにしている よく知られているように、市販のスポーツドリンクには 空恐ろしくなるくらい大量の糖分が含まれています。 「汗をかいたときの水分補給代わり」や「熱中症予防のためのドリンク」 として常飲していたら、脂肪肝や糖尿病へまっしぐらとなってしまいかねません。 暑いとき、汗をかいたときの水分補給は水やお茶で十分。 スポーツドリンクに頼る必要はありません。
ケース5: 仕事が忙しい日の昼はコンビニ食。菓子パン&野菜ジュースが定番だ 小ぶりな紙パックに入った野菜ジュースにも多くの糖分が加えられています。 野菜不足解消は、液体ではなく、しっかり食物繊維が残った固形の状態でまかなうべきです。 この場合、菓子パンにも多くの果糖ブドウ糖液糖が加えられているので、 肝臓にとってはかなりよくないランチメニューということになります。
ケース6: 夕方、仕事でもうひと踏ん張りしたいときはエナジードリンクを飲む 疲れたときにもうひとがんばりというときのためのエナジードリンク。 しかし、これにも相当な量の糖分が含まれています。 カフェインも含まれているため、糖質の脂肪化が進みやすく、 肝臓に負担をかけやすいのです。 疲れてはいても、あまり頼りにしすぎないほうがいいでしょう。
ケース7: 健康のため、晩酌をやめてジュースを飲むことにした 「アルコールは肝臓によくないだろうから、晩酌をやめてジュースを飲むようにしよう」 という決断をした結果、前よりも肝機能を悪化させてしまったという患者さんもいます。 果糖ブドウ糖液糖の習慣的摂取は、ときとしてアルコールよりも 肝臓を疲弊させることにつながるのです。
ケース8: 夕食のときにいつも「甘いサワー」を飲んでいる 「アルコール度数が低ければ問題ないだろう」という思いからか、 毎日の夕食時に「ジュースのように甘いサワー」を飲んでいる人も多いようです。 でも、問題なのは「アルコール度数」よりも「糖分量」 習慣的に飲んでいたら、着実に脂肪肝が進んでしまうことになります。
ケース9: 夜、寝る前にはちみつ入りのホットミルクを飲む 寝る前にホットミルクを飲むとぐっすり眠れるそうです。 しかし、はちみつや砂糖を加えて甘くしたものを飲むのはおすすめできません。 夜遅い時間に糖分を摂取すると、変換された脂肪が肝臓に蓄えられやすくなるのです。 肝臓の健康からすれば、これも「悪しき習慣」ということになります。 |