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「肝臓にいいこと」2025年 霜月

 

 

涼しくなってくると食べ物もおいしく感じるし、食べ物がおいしければお酒もすすむ。
そうなると、健康診断で心配になってくるのが肝臓、という人も多いかもしれない。
肝臓によい食事、肝臓を強くする食べもの、日々のケアの方法など、
さまざまな「肝臓にいいこと」を抜粋して紹介します。

 

お酒好きに朗報!「γ-GTP」の数値が、ミカンで下がる

お酒をよく飲む人にとって、健康診断で最も気になる数値が「γ(ガンマ)-GTP」。
肝臓での解毒に関係する酵素で、肝臓や腎臓、すい臓などの細胞に含まれている。
これらの細胞が傷ついたとき、血液中に流れ出てきて、血液検査の数値が高くなる。

 

お酒好きの約半数の人、アルコール性肝障害がある場合は
すべての人の数値が上昇するγ - GTP。
毎年のように基準値をオーバーしている人は、
「次の健康診断こそ、ぜひ正常範囲に収めたい」と思っているのではないか。

 

そこで、ある身近なものをよく食べて、健康診断に備えてみてはどうだろう。
秋から冬、どこのスーパーの食品売り場にも並ぶ温州ミカンだ。

 

2005年、農研機構に所属する果樹研究所は、
国立長寿医療研究センターなどと興味深い共同研究を行った。

 

まず、γ - GTPとアルコールとの関係を明らかにするため、
お酒をほとんど飲まないグループと、
毎日ビールの大瓶1本以上を飲むグループのγ - GTPの数値を比較。
すると、飲まないグループと比べて、飲むグループの数値は約2倍も高かった。

 

次に調べたのは、γ - GTPとミカンとの関連性。
お酒を飲むグループのなかでも、ミカンが出回っている時期、
週に数個しか食べない人の数値は平均58.9IU/Lだった(基準値は0~50IU/L)。
これに対して、毎日2~3個以上食べている人の平均は、33IU/Lとはるかに低かった。

 

ミカンのγ-GTPに対する抑制効果は、カロチノイドの一種である
「β(ベータ)-クリプトキサンチン」の効能だと見られている。

 

β - クリプトキサンチンは、柑橘類のなかでもミカンに特別多く含まれていて、
抗酸化作用が強い物質。
活性酸素の発生を抑えて、肝臓などの機能を正常に保つ働きが期待できる。

 

がんや糖尿病など、生活習慣病の予防効果もあるβ - クリプトキサンチン。
ミカンがない時期には、100%ミカンジュースを飲むのがおすすめ。

 

緑茶のカテキンパワーは、脂肪肝にも肝臓がんにも効果あり!

脂肪肝だと診断された人に対して、医師がよく「これを飲んで」という飲みものがある。
こう聞けば、健康効果の高いサプリや青汁、漢方の煎じ薬のようなものが
頭に浮かぶかもしれない。

 

しかし、医師がすすめるのは、そういった特別な飲み物ではない。
日本人が昔から飲んでいる、ただの緑茶。

 

緑茶の健康に対する作用は、独特の苦みのもとであるカテキンによる。
カテキンはポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用を持つ。
体内に入ると、肝臓で脂肪の代謝が活発になり、
脂肪肝や肥満の解消に向けてスイッチが入る。

 

また、糖を中性脂肪に変換する働きを抑える効果もある。
体の基本的で重要なメカニズムなので、少し詳しく見てみよう。

 

 

まず、糖質を食べると血液に糖が入り込み、血管に負担がかかる状態になる。
そこで、すい臓からインスリンが分泌され、その作用によって、
血液中の余分な糖が中性脂肪に変換されて肝臓に蓄えられる。
これが脂肪肝を引き起こす原因のひとつ。

 

そこで、緑茶の出番。
緑茶を飲むと、カテキン効果で糖質がゆるやかに吸収され、血糖値は急上昇しない。
当然、インスリンの分泌も抑えられ、肝臓に中性脂肪がたまりにくいというわけ。

 

カテキンにはがん予防の効果も期待できる。
東北大学大学院の調査では、緑茶を1日に5杯以上飲んでいる人は、
1日1杯未満しか飲まない人と比べて、肝臓がんになるリスクが明らかに低かった。

 

胃がんについても同様で、国立がん研究センターの研究によると、
緑茶を1日5杯以上飲んでいる女性は、
1日1杯未満の人と比べて、胃がんのリスクが21%も低かった。
男性の場合も、進行性の前立腺がんについて、リスクが半減するとわかった。

 

食事のときはもちろん、ちょっと休憩する際にも緑茶を飲もう。
ただし、覚醒効果の高いカフェインが含まれているので、
夕食で何杯も飲むのはやめておきたい。

 

食べてすぐ寝ると牛になる?いえいえ、肝臓には良いことだらけ

「食べてすぐ横になると、牛になるよ」。
子どものころ、親からこのように言われた覚えがないだろうか。
「三つ子の魂百まで」のことわざ通り、
中高年になってからも、親のしつけをしっかり守っている人も多そう。

 

しかし、そろそろ考え方を180度変えたほうがいい。
「食べてすぐ横になると、肝臓が健康になる」のだから。

 

食べたあとのごろ寝が肝臓にいいのは、流れる血液の量が増えるのが理由。

 

見た目の赤黒さからわかるように、肝臓は非常に多くの血液を必要とする臓器。
毛細血管が張り巡らされていて、流れる血液から栄養や有害物質を受け取り、
代謝や解毒といった働きを行っている。

 

小腸から肝臓に向かう血管は、門脈という名。
この門脈は血液がどくどくと力強く流れる動脈ではなく、血流が控えめな静脈。

 

静脈の低い血圧のもとで、小腸から肝臓へと血液を勢い良く送り込むには、
重力の影響をできるだけ少なくしたほうがいい。
そこで、食べたらすぐに横になる。

 

肝臓の血量は、寝て体を横にしたときを100%とすると、
重力の影響をより受ける立った姿勢のときは70%に落ちる。
さらに、立って体を動かしたら、50%にまで下がってしまう。
この体のメカニズムからいって、食べたらすぐに横になり、
肝臓をしっかり働かせたいというわけだ。

 

仕事がある日は、昼食を食べ終えたらすぐに立ち上がり、
職場や現場に戻ったり、取引先に向かったりする人も多いだろう。
肝臓の働き方を知ると、この行動はマイナスなのがわかる。
横にはなれなくても、せめて椅子に座ったまま、動かないでいることが大切。

 

飲み過ぎや食べ過ぎで肝臓が疲れているようなら、昼食を終えて職場に帰ってから、
椅子をもう1脚利用するなどして、足を水平に投げ出す姿勢を取るといい。
寝た姿勢ほどではないが、これでも肝臓への血流は改善される。

 

肝臓にとって、薬は毒と同じ!少々のことでは市販薬に頼らない

ちょっとかぜ気味になったら、すぐに総合感冒薬を飲む。
頭が少し痛いからと痛み止め、おなかの調子がいまひとつなときには
胃腸薬を飲んでやり過ごす。
こんなふうに、とくに服用する必要はないにもかかわらず、
安易に市販薬を飲んで対応する人は多い。

 

しかし、薬の成分は栄養とは違う。
飲んで吸収されたら、小腸から肝臓へと送られて、
ほかの臓器ではできない解毒の作業が行われる。
市販薬の気軽な服用自体が、肝臓に負担をかけていることを知っておこう。

 

ムダに薬を飲み続け、その成分が強過ぎた場合、肝臓の健康を損ねてしまうことさえある。
また、飲んだ薬が思わぬアレルギーを引き起こし、
肝臓に悪影響を与えるケースも考えられる。

 

薬は肝臓で必ず分解しなければならない異物。
その点で、アルコールやアンモニアと同じようなもの。
薬の使い方には、もっと慎重になろう。

 

なかでも、注意が必要なのは抗生物質。
病気を起こす細菌の増殖を抑えたり、殺したりする薬なので、効き目が非常に強い。
飲み薬としての市販薬はないが、塗り薬や目薬などには配合されたものがあるので、
そういった薬は軽々しく使わないほうが無難。

 

また、体の中の細菌を殺すという意味では、水虫の薬もじつは薬効がとても強力。
軽い気持ちで使わないほうがいいだろう。

 

B型、C型などのウイルス性肝炎にかかっている人の場合、
薬の使用にはより一層の注意が必要。
安易に市販薬を使うと、ただでさえ弱っている肝機能に追い打ちをかけることになる。
体調を崩したときには、自己判断で薬に頼るのではなく、
必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

 

薬と毒とは紙一重。
使い方を一歩間違えたら、簡単に毒になってしまう。
不要な薬は飲まないと、肝に銘じておきましょう。

ダイヤモンド・オンラインWebページ 参照

 


 

 

つい1ヶ月前までは暖かかったなと記憶してますが、駆け足の「秋」もう冬模様ですね。
山の木々も色づく前に落ち葉となりそうです。。。
温暖差が激しい時季、お身体ご自愛下さい。

 

今回は「肝臓にいいこと」などを拾ってみました。
先月も肝臓専門医の「お酒の飲み方」だったので、
また肝臓系の情報が目に留まるってことは、
Webマス自身が肝臓に不安を感じているってことなんでしょうか!?(笑)

 

 

ご参考までに・・・
つづく。