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「心臓病を見つけるサイン」2026年 皐月

 

 

厚生労働省の「令和6年 人口動態統計」によると、
日本人の死因第2位は「心疾患」で、22万6388人が亡くなったそうです。
そのようななか、「血管や心臓の病気は、長年の生活習慣が大きくかかわっています。
そして、加齢とともに発症する頻度は格段に高まります」と話すのは、
2012年に当時の天皇陛下(現・上皇陛下)の執刀医を務めた、
心臓血管外科医の天野篤先生です。

 

今回は、天野先生の著書『血管と心臓 こう守れば健康寿命はもっと延ばせる』から
血管と心臓の守り方をご紹介します。

 

足の「痛み」「しびれ」「むくみ」「腫れ」は心臓病を見つけるサインになる

動脈硬化による虚血症状は、足に最初に表れる。

 

「足」のトラブルは心臓病の早期発見にとって重要なサインになります。
「痛み」「しびれ」「むくみ」「腫れ」「血管が浮き出る」などの外見上の変化、
さらには上肢と下肢の血圧差など、自覚症状だけでなく検査や診察をすることで、
心臓と血管について多くの情報がわかります。

 

足の血管は心臓の血管と同じように考えることができます。
心臓病の代表的なリスク因子である動脈硬化は、全身の血管に同時多発的に生じるためです。
心臓周辺の冠動脈が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりすれば、
狭心症や心筋梗塞などにつながります。

 

そうした血管の狭窄や閉塞による虚血症状は、
それらの病態が生じた「ひとつ下」「ひとつ先」の部分で表れます。

 

 

たとえば、骨盤の中の血管で生じると「お尻の裏」、太ももなら「ふくらはぎ」、
ふくらはぎなら「足先」にトラブルが起こるのです。
そして心臓の冠動脈に比べて足の血管は細いので、
動脈硬化による虚血症状はまず最初に足に表れるケースが少なくないのです。

 

とくに心不全などで心機能が低下すると、
下半身に集まった血液が心臓まで正常に戻らなくなって
うっ血が起こるため、むくみや、重だるさなどの症状が表れます。
さらに、心不全の原因として低栄養がある場合、むくみが助長されます。

 

また、高齢になって歩かなくなることで筋肉が衰えると筋肉が脂肪に置き換わり、
脂肪にリンパ液や水分が入り込みやすくなります。
そのため、高齢者など活動が低下した人は、さらに足のむくみが生じやすくなるのです。

 

足のむくみは「心原性」と「腎原性」とがある

まずは日頃から足の観察を意識して心がけることが大切で、
それが心臓病の早期発見につながります。

 

たとえば、普段から履いている靴がきつくなったり、
無理やり足を押し込まないと履けなくなった場合などは要注意です。
また、夕方にすねを指で押して「1センチ以上へこむ人」は明らかに異常があるので、
早めに医療機関を受診してください。

 

ただ、足のむくみは心臓トラブルによる「心原性」のものと、
腎機能の悪化が原因になる「腎原性」のものとがあり、
腎臓に問題がある場合は、採血など内科的な検査をしなければわかりません。
だからこそ、足に異変があれば早めの受診が大切なのです。

 

生活習慣病があるなどで定期的に医療機関にかかっている人でも、
診察の際にむくみなどの足の状態をチェックするのは、
循環器の医師がほとんどかもしれません。
しかも、普段から患者さんに聴診器を当てたり、
触診するといった昔ながらの診察法を行っている医師に限られるように思います。
そのため、患者さん自身が日頃から足の観察を習慣化し、
異変があればきちんと担当医に伝えないと、
原因になっている病気の発見が遅れてしまう可能性があるのです。

 

足を調べれば血管の狭窄や閉塞、動脈硬化の程度もわかる

近年、増えてきた足の疾患センターや、
フットケア外来といった足の病気を診る専門科やクリニックでは、
足にトラブルがあって自分で爪を切ることができない患者さんに対するケアを行っていて、
その際に原因疾患を見つけてくれるケースがあります。
ですから、足に異変がある場合は、
足の専門科やクリニックを受診するのもおすすめです。

 

また、日頃からの足の観察に加え、体への負担が少ない低侵襲な足の検査を受ければ、
全身の血管の状態から心臓にトラブルがないかどうかまで、
かなり高いレベルで推測できます。

 

最近は「指尖脈波(しせんみゃくは)」といわれる効果的な検査があります。
足や手の指先に装着したセンサーで赤外線を照射し、
血液量の変化を電気的に検出するものです。
血行障害をはじめ、血管の狭窄や閉塞、動脈硬化の程度がわかります。
ほかに、「CAVI(キャビィ)検査」というのもあります。
両腕と両足首にカフを装着し、血液が流れるときの血圧の変化を見て、
血液を送り出すポンプ機能が十分に働いているか、
心臓から足首までの動脈硬化の程度を測定します。

 

また、「ABI(エービーアイ)」という検査も行われています。
「足関節上腕血圧比検査」とも呼ばれ、足首と上腕の血圧を比較して、
足の動脈の狭窄や閉塞を調べることができます。
これら3つの検査は動脈の状態を評価する検査で、
静脈の状態を判断する場合は実際に診察を受けましょう。
静脈瘤があるかどうかは視診、触診、エコー検査でわかります。

 

足から、血管と心臓の状態をかなりこまかく把握できる

また診察では、皮膚に「クモの脚」のような放射状に血管が広がった赤い斑点が現れる
「クモ状血管腫」がないかどうかや、あざの程度を確認して静脈の状態もチェックできます。

 

血管内を流れる血液には血小板が含まれていて、
うっ血などにより血小板の機能が阻害されていると、あざとして現れるのです。

 

このように、足を診れば、血管と心臓の状態をかなりこまかく把握できます。
まずは日頃から自分で足を観察して状態を把握し、
トラブルや不安があれば定期的に負担の少ない検査を受けることが
心臓を守ることにつながるのです。

 

婦人公論.JP Webページ 参照

 


 

 

山々の新緑が綺麗で良い季節ですね!
暖かい日と肌寒い日とで温暖差が激しいですが、、
お身体ご自愛下さい。

 

今回は長年の生活習慣が大きくかかわっている
日本人の死因第2位の「心疾患」→ 心臓病を見つけるサインなどを拾ってみました。

 

>足から「血管と心臓」の状態をかなりこまかく把握できる。
とのことなので、これからは意識して「足」を注視してみましょうか!?

 

ご参考までに・・・
つづく。